2021年2月12日(金)にハイパーカジュアル記憶ゲーム「瞬間記憶 インスタントメモリー」が大幅アップデートして配信開始。

2019年の配信開始から2年目の今年、ステージを100種類以上追加、グラフィックを大幅に改善してアップデート。
今までの15ステージから115ステージに増えた。
また、かんたんなノーマルステージではもの足りないエキスパート向けに、超難問のステージも追加。

開発者白井勝也氏に開発ストーリーとアプリのご紹介の話を伺うことができた。

◆白井勝也様 ご経歴

現在はフリーランスで働いていますが、もともとゲーム会社で5年くらい勤務していました。ソシャゲやニンテンドースイッチの開発などのプロジェクトに携わりました。(主にガチャ周りのデザインとか、実装を担当)2年前ほどにフリーランスになり、主にゲーム受託案件などの仕事をしています。ゲーム以外にも、WEB関係のデザイン、開発の方も幅広く受けています。
フリーランスになった本来の目的は、自分のゲームアプリを作ってそれで食べていきたいなというのがあり、空いた時間があれば自分のゲームアプリを作って、開発して売り込んでいます。

・フリーランスでやっていこうと思った理由は何ですか?

やはり、もっとお金儲けがしたいなと思ったからですね(笑)
後、自分のオリジナルゲームが作りたいということがあったので、そういうモチベーションでフリーランスを始めました。
チームで起業するとかではなく一人でやっています。

◆「瞬間記憶インスタントメモリー」の特徴とその概要について

「瞬間記憶 インスタントメモリー」はカジュアル記憶ゲームです。
ゲームは一秒以内に数字や図形、動きなどを覚えるというコンセプトでできています。100種類以上のステージがありますが、すべてがこのコンセプトに沿っています。
他の記憶ゲームや脳トレゲームと違うところが、グラフィックに拘ったことですかね。
特に背景には力をいれました。美しい自然の背景でプレイヤーがゲームに集中できるように工夫しています。後は触った時の操作感だとかタッチ感ですとか、気持ちよさっていうのを大事にしています。
1個ボタンを押すだけでプレイヤーが「心地いいな」と思えるように追及して作りました。このようにグラフィックや操作感に細部まで拘り抜いた点が、他の脳トレアプリと違う「瞬間記憶 インスタントメモリー」の強みだと自信を持って言えます。

リリースしたのは2019年の2月なのですが、最近、グラフィックの改善とステージを追加して大幅にアップデートをしました。
自身のアプリとしては1本目の作品になります。
ノーマルステージが100まで、チャレンジステージが15まであります。ノーマルステージは誰でもクリアできるようなレベル設定です。チャレンジステージは上級者向けに作りました。基本的にはノーマルステージとは変わらないのですが、数字などの桁が普通のステージより多いものになっています。
チャレンジステージはLevel20から解放されるものとか、Level80から解放されるものとか色々あります。本当に難しいので、ノーマルステージでは物足りないという方にぜひプレイして欲しいですね。ちなみに僕はクリアできませんでした(笑)ぜひクリアできる人を見てみたいです。

◆『瞬間記憶 インスタントメモリー』、カジュアルゲームを作ろうと思ったきっかけは

ゲーム会社に入ったときから自分のオリジナルゲームアプリを作ってみたいな思っていたんです。
その時から何か良い案があればノートにメモするようにしていました。
インスタントメモリーのアイデアは昔やったゲーム「筋肉番付vol1 俺が最強の男だ
」からきています。大きな跳び箱を飛び越えたり、ビーチフラッグスをやったりする、90年代に流行ったテレビ番組をゲーム化したものです。このゲームをたまたまYouTubeで見たときにひらめきました。
ゲームの中の種目の一つに数秒以内に数字や図形を覚える「ブレインパニック」っていう種目があったんです。それを見て、「これを自分なりにアレンジしてみたら面白そうだなって」とノートにメモしました。
スマホ版をリリースするにあたって、ノートの中でよさそうと思ったゲームをいくつか選びました。そして、ブラウザでプロトタイプ版を作成し色々な友達にやってもらったんです。その中で一番評価が高かったのがインスタントメモリーになります。
また、そのプロトタイプ版を当時お世話になっていた銭湯のご主人にプレイしてもらいました。そしたら、「これ、高齢者向けの認知症防止に良いじゃないの」と言ってもらえたんです。そのご主人に教えてもらったのですが、今は高齢者の方でもみんなスマホを持っているとの事でした。普段高齢者の接点がない僕には貴重な情報でした。そういった方のためにも、記憶系、脳トレ系のゲームを作るのって、意味があるんじゃないかなと思いスマホ版を作ろうと決めました。

◆『瞬間記憶 インスタントメモリー』ターゲット、どのような方にプレイしてほしいでしょうか。

高齢者の方もプレイしてもらいたいなと思いました。
でも、老若男女問わずプレイできるものだと思いますので、基本的にはどの世代の方にも楽しんでいただきたいと思いますね。
後は、通勤前に脳トレしたい人とか、勉強前などの集中したい人とか、緊張する時に気を紛らわせたい人とかですね。

・ご友人にプレイしてもらったときにどのような方からの支持が多かったですか。

男性の方が多かったですね。
「本当に集中しなきゃいけないから面白い」「いい記憶力のトレーニングになる」なんて意見をいただけました。

◆ハイパーカジュアルゲーム、又は脳トレゲームのジャンルを作ろうと思った理由、きっかけは。

一人で開発しているので、ソソシャゲを作るとボリュームが大きすぎてリリースまでに時間がかかってしまいます。その点、ハイパーカジュアルだとすぐにリリースできるからですね。リリースしてユーザーの反応をすぐに知れることができます。
ユーザーの反応を見ながら、アップデートは今後もしていくつもりです。それこそ自分がまだ試してみたいステージもまだまだあります。また、面白そうなアイデアがあればどんどん加えて行きたいと思います。

◆白井様が考えるハイパーカジュアルゲームの今後はどのような見解でしょうか。

ハイパーカジュアルは今すごく熱いジャンルだなと思っています。数年前の日本だとソシャゲ全盛で、ハイパーカジュアルは海外で流行ってるっていう感じでした。アプリランキングは結構頻繁にチェックしているのですが、最近は日本のランキング上位にもハイパーカジュアルが入ってきているのを感じますね。でもやっぱり海外に比べたらまだ少ないと思います。日本でももっとハイパーカジュアルが流行ってくるのかなと個人的には考えています。

◆『瞬間記憶 インスタントメモリー』の今後の展望について

今のところは、インスタントメモリーのアップデートやブラッシュアップ、マーケットの方を力入れてやっていきたいと思います。また、ゲームの楽しさを伝える為、このように機会があればインタビューにも積極的に出たいと考えています。
追加機能で考えているアイデアの一つは、クリアできない方向けにステージスキップの機能を追加しようかなと考えています。100のノーマルステージは誰でもクリアできるレベル設定で作っているのですが、クリアできないという方もいると思います。そういった方のためにスキップ機能を作ってみるのがいいかと。だいたい他のハイパーカジュアルゲームにはそういった機能がありますが、インスタントメモリーにはないので。「広告を見てスキップ」というボタンがあれば、マネタイズとしても良いと考えています。
他には、一度アイテムを販売するっていうのも考えたんですがやめました。
あと、オンライン対戦とかあれば楽しいかなと思っています。
まだ、どんな感じの対戦ステージ、ルールにするかっていうのを考えている際中なのですけども、ぜひそれは付け加えて行こうかなと思っています。
別アプリのリリースについては今のところ考えていないです。ですが、アイデア自体は常にメモしているので、何か機会があればまたプロトタイプ作りから初めて、友人にプレイしてもらいたいです。毎回開発に協力してくれる友人には本当に感謝しています。

・このゲームを作ろう、着手しようと思うきっかけ、決め手は。

ゲームを作る前には市場調査、競合調査、ターゲット設定など、本当にいろんな事を考えます。でも、最終的には直感でどんなゲームを開発するか決めています。自分がそのゲームを愛せるかどうか、そのゲームに情熱を注げるかどうかを自答します。そういった直感を大事にしていますね。ただ売れそうだなと思って作っていたら、そこには愛情はないので開発中にモチベーションも下がります。自分が「このゲームを作りたい」「情熱を注げる」と思ったものでないと開発しません。そういった気持ちはユーザー側にも伝わると思っています。

個人ゲーム開発者 白井勝也氏

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